その後・・・
巨大な鉄の烏がラグベール城に舞い降りる・・・
そこから4人の人物が下り立つ。
サリア「・・・さて、今回の獲物はどこかのう・・・」
マクラーレン「・・・ふむ・・・寒気のするほどの魔力を感じるな・・・」
グレン(・・・なら服を着ろよ・・・)
アクアローナ「・・・トウカゲちゃんが先行しましたが、大丈夫でしょうか・・・」
彼らはクラスティアの魔法協会の鉄、木、火、水の4人の七賢人であった。
瘴気は消えていないが、王の間に敵の姿は見えなかった・・・
マク「どういうことだ?・・・トウカゲが始末したということか・・・」
グレン「流石はトウカゲ様」
アクア「それにしても・・・」
アクアローナは眼前の魔法使いのたくさんの死体に眉をひそめる・・・
サリア「・・・アクアローナ!・・・わかっておるだろうな・・・」
サリアがぎろりと睨み、鋭い声で釘を刺す。
アクア「わかっています。・・・ここは敵国・・・我がクラスティア王国でさえ盤石でない現在の状況で『他国の人々まで救う余裕がない』ことは・・・わかっています・・・」
足元で瓦礫の下敷きになって弱弱しく動くミレスに気づく・・・
アクア「!」
(こんな年端のいかない少女まで・・・)
アクアは水魔法で瓦礫を取り除いて、彼女を抱きかかえ、傷を癒す魔法を発動させる・・・
アクア「・・・サリア・・・せめて・・・せめて・・・この子だけでも・・・」
サリア「・・・勝手にしろ」