ウツロ 付き合うのが面倒なウツロ

ミラと付き合うのが面倒なウツロ





話続き





久しぶりに北支部へ行くと同僚から肩を叩かれた。
同僚「おめでとな、ウツロ」


ウツロ「?」


同僚「ミラちゃんと付き合うことになったんだろ」


え・・・そうだっけ?




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支部から下宿への帰り道・・・ウツロは考える。



いつの間にミラと付き合うことになってたんだっけ・・・
まだ普通に先輩後輩の仲かと思ってた・・・



●検証①【だってあの後何もなかったし・・・】
支部倉庫で手を繋いでいた後・・・


このまま流れで・・・こにょこにょな感じになるんだろうか・・・ドキドキ・・・



ミラ「じゃあ・・・ウツロ先輩・・・おやすみなさい・・・」
といって普通に宿に戻るミラ・・・



ウツロ「・・・え」
ミラ「?」


・・・あれ?・・・いや別に変な期待してたわけじゃないけど・・・




●検証②【自分の気持ち】
自分はミラのことが好きだろうか・・・


・・
・・・
・・・・
わからない


ミラは美人でスタイルがいい・・・いい匂いもするし・・・
モノにしたい気持ちはあれど・・・好きかどうかはどうなんだろうか・・・

付き合う・・・付き合う・・・恋人の仲・・・

うーんなんだか・・・面倒だな・・


はっ・・・


俺はやっぱり最低だ・・・




●検証②【自分の価値】


ミラ「ウツロ先輩・・・先輩の初めてを・・・私に下さい・・・」


このセリフから察するに・・・ミラって経験豊富なのではなかろうか・・・
俺は経験がないわけじゃないけど・・・ホントだよ?


・・
・・・
駄目だ・・・ミラに馬鹿にされたら俺の自尊心がぽっきり折れてしまう・・・

しかも、魔力も低いし・・・


●結論
こんな俺なんかと付き合わない方がいい・・・
ミラにもそう言おう


それって前回の
『魔力が低いから付き合わない方がいい』⇒『ミラが泣く』⇒『ケーリーさんに怒られる』
の繰り返しだな・・・


駄目だ・・・詰んでる・・・




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任務後、
ミラはウツロの後ろをてくてく歩く。
ミラ(・・・今日はいつもよりさらに元気がない・・・)



ミラ(こんな時は・・・)



ミラ「ウツロ先輩、今日はぱーっと飲みに行きましょう」

ウツロは恨めしい目でミラを見る・・・


ウツロ「絶対に行かない・・・」


そもそも、こんなことになったのはお酒のせいだからな・・・しばらく後輩とお酒は飲まないことにしようそうしよう・・・


ウツロはふーとため息をつく。