ウツロ ある日のけだるい朝


ある日のけだるい朝




その日は小雨のパラつく けだるい朝 だった





朝、夢を見る
魔法協会に入った頃、
怒られてばかりだった頃の話だ・・・
また、リグレット先輩に叱られる。



「いい?ウツロ君・・・私達は『プロ』なんだよ。」





『素人』は仕事の成功を褒められ称えられる。
でも『プロ』違う・・・『プロ』ね、仕事の失敗を貶されて貶められるんだよ






なんだそれ、『プロ』辛すぎだろうに
そんなことならずっと『素人』で居たいよ と思う。


あの頃は出来ない自分に焦りすぎていたのかもしれない。
今は少しだけ自分の事を客観視できる気がする・・・気がするだけかもしれないが・・・




街を出て、朝靄の中を進む。




今日の仕事は・・・
また『スライム討伐』か・・・

いいかげん、辺境の村の子供たちからは顔を覚えられてしまった。

『スライムのヒト』から
最近では『スライム、スライムが来たよ』なんて呼ばれる始末
その呼び名もうスライムだから魔獣側だから・・・




ああ・・・
辛い・・・仕事なんて行きたくない・・・



リグレット先輩の言葉が頭をよぎる。


「・・・」


ウツロはため息をつきつつ、歩を進めることにする。




ああ