【大海さん覚醒編】え、私?・・・私は・・・
記憶の混乱
しばらくして、孝一は目を覚ます。
「ここはどこだ?」
良かった気づいて・・・
大海はにぎっていた孝一の手に力を入れる。
「俺は・・・誰だ?」
え?
ゲスパ「催眠術が解けた反動ね、記憶が一時的に混乱するけど、すぐに治るわ」
ほっ・・・良かった・・・
記憶がないからだろうか
最近の孝一君は私が接近すると・・・離れようとする・・・でも・・・今日はこんなに近づいて手を握っても・・・きょとんとしているな・・・
熊「孝一、おれおれ、お前に一万円貸してたよな」
ユズハ「ベタなボケはやめなさい」
孝一(熊が・・・しゃべってる・・・)
お茶を飲みながら事情を話していく。
ユズハ「私は、真田ユズハ、一応あなたの師匠よ」
熊「俺はお前の兄弟子ってところか」
テスラ「私は・・・あなたの担任デスかねぇ」
ゲスパ「・・・私はお前のご主人様だぞ・・・って痛い痛い、締め上げるのやめろユズハ!」
大海の順番が回ってくる・・・
え、私?・・・
私は・・・
少し考える大海
「私は・・・あなたの・・・『恋人』・・・かな?」
「「!?」」
・・・大海ちゃん・・・あなた・・・どさくさに紛れて・・・
恥ずかし気に嘘をつく大海。
その誤解はすぐに解けることになるが、真面目な大海の評価が少し下がったのだった。