引きこもりのスフィール
日常余談・・・
この私、スフィール=アウディーネは、
最近、アレクちゃんから言われた『ある一言』がとても心に刺さっていた。
アレク「スフィって『引きこもり体質』ですよね」
ぶっ
思わず紅茶を吹き出すスフィ
スフィ「な・・・なんてことをいうんですの」
言われてみれば・・・
思い当たる節がない訳ではない・・・
食事は・・・
アウディーネ家のメイド達が腕によりをかけた料理を作ってくれるし
洋服は・・・
アクアローナ叔母様が作って下さるし・・・(時々ゴテゴテしているが)
外に出る必要もないから・・・休日は屋敷で魔法の研究ばかりしていますわね・・・そういえば・・・
アレク「イズナなんて・・・ほら」
アレクは魔法の書の掲示板をスフィに見せる。
〇月×日
休日は闘牛バトルカウを仕留めてBBQをした、街の皆にも振舞った・・・
イズナと大きな闘牛を念写した画像が添えられていた。
スフィ(イズナちゃん・・・ワイルドッ)
アレク「『外の風景を見たい』とか思わないんですか?」
スフィ「・・・」
スフィは片手を地面に置く。
水天幕ウォータースクリーン
薄い水の幕がスフィとアレクを覆う。
スフィ「この魔法で・・・好きな情景を自分の周りに映し出すことができますの」
街中から平原、砂漠まで自由自在ですわ
アレク「・・・」
アレク「それって、結局、『引きこもってる』じゃないですか!!」
スフィ「・・・あう」
$$$
スフィ「・・・というわけで・・・今日はウツロさんと任務に行くことになりました。」
今日はスフィと任務だった。
『今日は水人形から降りて歩いてきたんですよ、どやぁ』みたいな顔を向ける彼女
ウツロ「・・・なぜ俺?」
スフィ「辺境ならば、ウツロさんが詳しいんじゃないかとエレナさんが」
ウツロ「辺境=俺みたいな扱いやめて下さい」
その日、スフィは楽しそうに野山を駆け巡っていた。
理由は釈然としないが、優秀な彼女との任務は『楽』・・・とても『楽』であった・・・
=アウディーネ
外の綺麗な風景を見に
風景ならば、水のスクリーンにいくらでも映し出せますわ・・・
・・・
・・・・
違います・・・