はたく 2話
身の毛のよだつような衝撃ののち、辺りが静まり返る。
男子は、とても真剣な目をしている。
「今日は・・・調子がいい・・・今の感じでもう一度」
周りの女子たちはその異質な存在に目を奪われて呆けいていた・・・
ふと、横を見る男子、近くに人が居たことに驚く。
「・・・・・・ああ、ええっと・・・おかまいなく」
「・・・」
「あいつ、校内で噂の・・・」
「ねぇ、もう行こ?」
わらわらとクラスの女子は退散していった。
大海は午後の授業を聞きながら
頭の中はあの謎の男子のことでいっぱいになっていた・・・
「あれは、何なんだろう?」
全く理解不能だ・・・
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これが仮にネット小説の世界だったら・・・
あれは何かの『魔法』もしくは『スキル』なんだろうか
そんなものがこの世にあるなんて信じられないけど・・・
けど・・・
ないんだったら
あんなにも真剣に壁を殴り続けられるはずがない・・・
そんなのただの『痛い人』だもの
あの男子について色々聞きたいけど
今の私は友人が居ない・・・話したくても話せない。
分からない、UFOとかUMAに出会った気分である。